3016,3017 歌曲伴奏研究①(a)(前期),(b)(後期)

金   3時限
各1単位
星野 明子  講師
調布
修士 1年

授業の概要

歌曲のピアノパートに求められている表現、演奏法を学ぶ。
共演者としてどのように歌曲にアプローチするか、どのように歌をサポートして歌曲の世界を立体的に創り上げていくか…歌い手とピアニストがお互いのパートを理解をしながら合同で進める実践的な授業。詩人の描いた世界を作曲家が音楽として立ち上げて歌曲が成立する=文学と音楽の密接な関係を理解してピアノに求められる事柄などを改めて意識したい。作曲家の描いた歌曲の世界を如何に立体的に創り上げて行くかを研究する。

到達目標

・ドイツ歌曲の系譜をたどりつつ、自然と人間、憧れと神秘などロマン派の詩作、歌曲を中心に取り上げる。その哲学、語法を学び、音色や表現法等を丁寧に研究することにより、音楽を深く理解して演奏できるようになる。
・歌とピアノの合同授業なので、お互いのパートへの理解を深めて良いアンサンブルができるようになる。

履修資格/履修に必要な予備知識や技能

<履修資格>ピアノコース、声楽コース  その他ドイツ歌曲に素養のある学生
<履修に必要な予備知識>楽譜を読む事は勿論、予め詩の内容を把握して授業に臨むこと。
                        詩と作曲、詩人と作曲家及びその時代について考察・研究をする。

授業の形式

「公開レッスン形式の授業」及び「演奏会形式の発表」から成る。
各日の演奏担当者は、担当曲について口頭で発表してから、演奏をする。

成績評価の要点①

試験提出課題・作品発表等受講姿勢
40%30%30%

成績評価の要点②

成績評価は、上記の項目についてそれぞれの配分で総合的に判断し、A, B, C, Dで評価する。

課題に対するフィードバックの方法

毎回の演奏に対しては、その場で注意事項を伝える。
学期末の支援会ではプログラムノートの提出を求める。プログラムノートは添削をして、一定レベルに達したものをクラス全体のプログラムノートとしてまとめて配布する。

授業展開と内容-前期

内容
第1回

<ガイダンスと演奏担当者決め>
詩と音楽について:歌曲におけるピアノの役割、表現の可能性について考える。

歌曲とは…?詩と音楽、歌とピアノの関係について考えておくこと。

30

授業で学んだことを踏まえて、今後の学習に生かせるように整理しておくこと。

60
第2回

W.A.Mozart歌曲
・Das Veilchen (Goethe)  K.476
・Abendempfindung an Laura  (Campe) K.523
・Als Luise die Briefe ihres ungetreuen Liebhabers verbrannte (Baumberg) K.520

・詩人と作曲家及びその時代について考察・研究をする。
・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第3回

L.v.Beethoven 歌曲 
・Adelaide (Matthisson) Op.46
・Wonne der Wehmut (Goethe) Op.83-1 
・Andenken (Matthisson) WoO.136

・詩人と作曲家及びその時代について考察・研究をする。
・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第4回

F.Schubert歌曲  1
・ Gretchen am Spinnrade (Goethe) D118
・ Erlkönig (Goethe) D328
・ Nähe des Geliebten (Goethe) D162

・詩人と作曲家及びその時代について考察・研究をする。
・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第5回

F.Schubert 歌曲   2
・ Der Wanderer (S.v.Lübeck) D489 
・ Auf dem See  (Goethe) D543
・ Ganymed (Goethe)  D544

・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第6回

F.Schubert 歌曲  3
・ Frühlingsglaube (Uhland) D686
・Suleika II  (Willemer) D717         
・Suleika I  (Willemer) D720

・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第7回

F.Schubert 歌曲 4
・ Auf dem Wasser zu singen (Stolberg) D774
・ Im Abendrot (Lappe)  D799
・ Im Frühling (Schulze) D882 

・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第8回

R.Schumann: Liederkreis Op.39 (J.Eichendorff) 
  1.In der Fremde
  2.Intermezzo
  3.Waldesgespräch

・詩人と作曲家及びその時代について考察・研究をする。
・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第9回

R.Schumann: Liederkreis Op.39 (J.Eichendorff) 
  4.Die Stille
  5.Mondnacht
  6.Schöne Fremde

・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第10回

R.Schumann: Liederkreis Op.39 (J.Eichendorff)
    7. Auf einer Burg
      8. In der Fremde
      9. Wehmut   

・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第11回

R.Schumann: Liederkreis Op.39 (J.Eichendorff)
  10. Zwielicht
    11. Im Walde
    12. Frühlingsnacht

・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第12回

R.Schumann歌曲
  ・Sehnsucht nach der Waldgegend (Kerner) Op.35-5
  ・Stille Tränen (Kerner) Op.35-10  
  ・Meine Rose (Lenau) Op.90-2

・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第13回

演奏発表

・演奏する楽曲についてのプログラムノート提出を求める。(20日程前)
・共演者と事前準備をしっかりして演奏に臨むこと。

60

演奏について振り返り、改善点を見つけて修正する。

30
第14回

演奏発表

・演奏する楽曲についてのプログラムノート提出を求める。(20日程前)
・共演者と事前準備をしっかりして演奏に臨むこと。

60

演奏について振り返り、改善点を見つけて修正する。

30
第15回

まとめ

前期で学んだ内容を整理して、疑問点、納得のいかない点をまとめておくこと。

30

前期のまとめとして、授業で会得した事柄を他の楽曲でも応用できるように、更にしっかり復習をすること。

60

授業展開と内容-後期

内容
第1回

J.Brahms 歌曲 1
  ・Libes Treu (Reinick) Op.3-1
    ・Von ewiger Liebe (Wenzig)  Op.43-1
  ・Die Mainacht (Hölty) Op.43-2

・詩人と作曲家及びその時代について考察・研究をする。
・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第2回

J.Brahms 歌曲 2
  ・Botschaft (Daumer) Op.47-1 
  ・An ein Veilchen (Hölty) Op.49-2
  ・Wenn du nur zu weilen lächelst (Daumer) Op.57-2

・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第3回

J.Brahms歌曲 3
  ・Meine Liebe ist grün (F.Schumann) Op.63-5
  ・Geheimes (Candidus) Op.71-3
  ・Alte Liebe (Candidus) Op.72-1

・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第4回

J.Brahms歌曲 4
  ・Vergebliches Ständchen (Zuccalmaglio) Op.84-4
  ・Wir wandelten (Daumer) Op.96-2
  ・Nachtigall (Reinhold) Op.97-1

・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第5回

J.Brahms歌曲 5
  ・Wie Melodien zieht es mir (Groth) Op.105-1
  ・Immer leiser wird mein Schlummer (Lingg) Op.105-2
  ・Auf dem Kirchhofe (Liliencron)  Op.105-4

・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第6回

R.Strauss歌曲  1
・Die Nacht (Gilm) Op.10-3
・Die Zeitlose (Gilm) Op.10-7
・Allerseelen  (Gilm) Op.10-8

・詩人と作曲家及びその時代について考察・研究をする。
・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第7回

R.Strauss 歌曲 2
・Lob des Leidens (Schack)  Op.15-3
・Heimkehr (Schack) Op.15-5
・Ständchen (Schack) Op.17-2

・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第8回

R.Strauss歌曲 3
・All mein' Gedanken,mein Herz und mein Sinn (Dahn) Op.21-1
・Kornblumen (Dahn) Op.22-1
・Mohnblumen (Dahn)  Op.22-2
・Epheu (Dahn) Op.22-3

・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第9回

R.Strauss歌曲 4
・Ruhe,meine Seele !   (Henckell)  Op.27-1
・Cäcilie (H.Hart)  Op.27-2
・Morgen! (Mackay)  Op.27-4

・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第10回

R.Strauss歌曲 5
・Schlagende Herzen  (Bierbaum) Op.29-2
・Nachtgang   (Bierbaum) Op.29-3
・Das Rosenband (Klopstock)  Op.36-1

・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第11回

R.Strauss歌曲 6
・Ich Schwebe (Henckell)  Op.48-2
・Einerlei  (Arnim) Op.69-3
・Schlechtes Wetter (Heine) Op.69-5   

・指定された楽曲について、詩と音楽の両面から良く検討しておくこと。
・演奏担当者は、自信を持って演奏に臨めるようにしっかり準備しておくこと。

60

授業で学んだ事を自らの音楽、表現として消化できるように理解を深め、勉強する。

30
第12回

演奏発表 1

・演奏する楽曲についてのプログラムノート提出を求める。(20日程前)
・当日は、共演者と事前準備をしっかりして演奏に臨むこと。

60

演奏について振り返り、改善点を見つける。

30
第13回

第12回演奏発表の復習

未消化な部分、疑問点等を整理しておくこと。

30

納得のいかない部分、疑問点等を整理して次の演奏に向けてよく消化しておくこと。

60
第14回

演奏発表 2

・演奏する楽曲についてのプログラムノート提出を求める。(20日程前)
・当日は、共演者と事前準備をしっかりして演奏に臨むこと。

60

演奏について振り返り、改善点を見つける。

30
第15回

まとめ

1年間の授業を振り返り、疑問点、納得のいかない点について整理しておくこと。

30

授業を通して学んだことを他の楽曲でも、自らの音楽、表現として応用できるように理解を深めておくこと。

60

オフィスアワー

金曜日の授業前後は調布の教員室に居るので、質問がある場合は声がけしてください。
その他、随時、メールでの問い合わせに応じます。

テキスト

書籍名著者名 発行年 価格 ISBN備考
1

ドイツ歌曲の歴史

渡辺  譲 

1997¥3,200

9784276131897

音楽之友社

2

シューベルトの歌曲をたどって

F.デイースカウ
原田茂生 訳

2012¥7,500

9784560082232

白水社

3

冬の旅- 24の象徴の森へ

梅津時比古

2007¥2,300

9784487802289

東京書籍

4

R.シュトラウス歌曲集

K.Richter監修
星野明子・大島博 訳

2014¥3,800

9784117148220

全音楽譜出版社

5

シューマンとロマン主義の時代

M.Brion
喜多尾道冬・須磨一彦訳

1984¥3,500

4-87546-016-3 

国際文化出版社
(絶版:図書館参照)

6

シューベルト-痛みと愛

石井誠士

1997¥3,200

4-393-93142-4

春秋社

7

詩に映るゲーテの生涯

柴田  翔

1996¥760

4-621-05186-5

丸善

8

ヨーロッパの森から
-ドイツ民俗誌-

谷口幸男・福嶋正純・福居和彦

1981¥750

4140013974

日本放送出版協会
(絶版:図書館参照)

その他

必要に応じてプリントを配布する。